最寄りの駅へ向かう道を歩いていたとき、ふと思いました。
美容室の数がどんどん増えてきています!
えー、ここも美容室になったのかぁ!と思う頻度が高いです(^-^;
「この美容室は、私が行きつけの美容室と、または、数軒先にあるあの美容室と何が違うのかな?」と、ふと思いました。
そのとき、こうも思ったのです。
「何が違うのか、すぐにわかったらいいのになぁ。」
例えば今通り過ぎた美容室の店先に、「他の美容室と違ってこんなことをやっています」ということが明確にわかるようなPOPや、目をひく看板があったとする。
その”こんなこと”というのが、自分の波長というか、興味を持っていることと合ったとする。
そこまできたら、帰宅してからネットで検索して、ひょっとしたらお店を予約したりするかもしれません。
そして私はここでハッとしました!
英語教室も、美容室並みに増えている!!
「私がやっている英語教室と、あそこの英語教室の違いは何?」
というところから、
「私のお教室でしか学べないこととは?」
と考えました!
今パッと思い浮かんだことは
「私のお教室は、あまりABCソングは歌いません」
ということでしょうか。
ずっとそうしてきたわけではありません。
ここ1年で気づいてしまったことです。
コロナがきっかけである先生との出会いがありました。
その先生のお教室では子どもたちにABCソングは絶対に歌わせないそうで、なぜだろうと思って理由を聞きました。
発音の指導を受けていない子どもたちが、CDを聴いて、音の情報だけで真似をしてABCソングを歌うと、一つひとつのアルファベットの音を、日本語というフィルターを通して真似ようとするので、指導をする前から口の形が決まってしまう、というのです。
そう言われて衝撃を受けました。
確かに、Aという文字は【ei】という発音で出しますが、CDを聴いただけの日本語話者の子どもたちは、日本語から似た音を探して、【エー】と言ってしまいます。
この調子でZまでの26文字の音を出せて、それに慣れてしまって、
「うちの子は〇歳ですけれど、もうABCソングは歌えます」という現象が起きます。
そして、口の形が決まってしまったお子さんたちの発音を直すのは結構時間がかかります。
ABCソングは、英語を母語とする国の子どもたちが、日本人の子どもたちにあいうえおの50音を覚えさせるのと同じ目的で作られたものだと思います。
母語ならば、最初から発音のしかたは学んでいますから問題ないと思いますし、アルファベットを覚えるためには有効な手段だと思います。
日本の子どもたちにとっても、アルファベットの順番を覚えるのには非常に便利な歌だと思いますが…3歳のときからABCソングを歌っているのに、LMNの順番がいくつになってもあいまいで、覚えられないのはなぜでしょうか?
「えるえるえる」とか「えむえぬえむ」とか、果ては「エロエロピー」…。
今まで聞いてきたパターンは数知れずです。
誰にも本当の発音を教えてもらえないまま、聴こえたままに歌い続けているからですよね。
また、たとえば「Hの次はなんだ?」と聞いたとき、ABCソングを最初から歌わないとわからない子が多いです。
これは、字の情報と、音の情報が繋がっていないからですよね。
このように日本人にとってさまざまな影響があるABCソングを歌いながら、アルファベットの大文字小文字26文字×2=52文字を他のいろいろな手段を使いつつほぼ覚えさせて、その後やっとフォニックスステージに入る。結構な時間がかかります。
ある意味、効率の悪いようなやり方に疑問がもくもくと湧き始めています。
これは指導方法を変えないといけない!
日本人ならではの方法で。
ということで、私の教室では、ABCソングを歌わずに、よく使うアルファベットから覚えて発音が学べるような指導をします。
私の模索は続きますが、子どもたちが一番わかりやすい方法で、ということを常に頭に置いて指導していることに変わりはありません。
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