子どもたちの心の準備

それぞれの場所…幼稚園、小学校、中学校でそれぞれ新学期が始まって数カ月が経ちました。

withコロナでの新学期、新しい環境にも慣れてきたと思います。中学生は定期テストの真っ最中かもしれませんね。

皆さまのお子さまたちはどんな様子でそれぞれの場所へ毎朝通っていますか?

THM English school講師の松尾ひろみです。

 

私はお教室に来る子どもたちを、毎回レッスン開始前からかなり観察しています。

いつも元気で玄関を開ける子が、今日はなんとなく声のトーンが違うし、玄関の開け方もどことなく重々しい。

逆に、いつも遅めに到着するような子がニコニコしながら一番早く来たりする、などなど。

他にも、かごの取り方、荷物の置き方、席の選び方などをよく見ています。

 

なぜこのようなことをしているのかわかりますか?

私たち講師はレッスンの準備をあれこれと考えて、子どもたちが来る頃にはすっかり準備が整っている状態で子どもたちの到着を待っています。

でも、子どもたちはどうでしょうか?

ほんの3分前、5分前までがむしゃらに遊んでいたかもしれない。

お母さんとケンカをしてきたかもしれない。

転んだかもしれない。

その日に起こった出来事から生まれたいろいろな感情を抱えて教室へやってくると思うのです。

その感情をひきずったまま無理やりレッスンの世界へほうり込まれたら、大人でさえ混乱し、集中できないでしょう。

 

私が子どもたちの様子を観察するのは、子どもたち一人ひとりのその日の身体的・心情的状態を入ってきたときの言動から推測し、進める速度や言葉がけを選択するためです。

調子がよさそうで、やる気に溢れていそうなときはどんどん進めたいという気持ちを伝えていきます。

いつもより疲れていそうだなと感じたときは、緩やかにスタートさせて様子を見守ります。

自分がどんな状態のときにも受け入れてくれるという感情を持つことができたら、その心理的安全性から自然と脳と心が開かれ、結果的に学習に集中することができます。

集中したレッスンの中で生まれた疑問を、緊張せず、ためらわず発信し、同じクラスのみんなと、そして私と、全員でその疑問を分かち合いながら学びを深めていくことができると思っています。

 

 

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