英検合格記~そこから学べること

私には元来「追い込まれればできる!」という素質があるらしく、

こうして年末に久しぶりのブログを書いています。

さて、今年は夏に中学生、高校生の生徒さんがお教室に入ってくれました。

その中のお一人である中2のお子さんは、9月から英検対策のレッスンをご希望で

ご入会されました。

3級の一次試験は自力で合格していたので、二次試験の練習を1回だけやりました。

かなりの高得点で合格。

引き続き10月下旬の英検準2級一次試験に一発合格し、11月中旬の二次試験にも

なかなか良いスコアで見事合格をされました。

なぜ私の教室を選んでくれたのか。どうやって合格を勝ち取ったのか。

お子さんとお母さまへ合格体験記としていくつかの点を質問しましたので記録します。

 

Q1.どのジャンルに特に力を入れて勉強しましたか?

A1.全ジャンル※Reading, Listening, Writing, Speakingのことです

 

Q2.自宅学習で日頃心がけていたことがあれば教えてください。

A2.毎晩単語を25個覚え、次の日の朝自分でテストしていました。

 

Q3.教室でのレッスンの進め方はどうでしたか?

Q3.自分に合ったやりかたで進めてくださりとてもよかったです。

 

Q4.保護者の方への質問
英検対策として当教室を選んだ理由を差し支えない範囲で結構ですので教えてください。
また、お子さまが通い始めて変化したことや感じたことなど、なんでも結構ですので
ご感想やご意見をお書きください。
A4.高校受験で英検が必要とわかり、先生に相談したところ英検に向けての授業をして頂けるとの
ことでしたので、通いだしました。 適確に教えて頂き、準2級は何回かかかると思っていまし
たが1回で合格することができました。試験後帰宅した時にどうだった?と聞いたら、先生が
言っていたように書いたよ!と言っていたので、先生に教えて頂いたように頑張れたのだと
思います。 多分自分だけでは、なかなか合格できなかったと思い、先生には感謝しか
ありません。 ありがとうございます。
次の2級に向けてこれからもご指導宜しくお願い致します。

 

と、このような回答をいただきました。

ご相談に来た当時のお母さまとお子さんの様子を今でもよく覚えています。

駆け込み寺に駆け込む人のような、真剣で必死な状況が伝わってきました。

上記のお母さまのお話にもありますように、ある目的があり目指す高校が決まったとき、

受験するのに英検2級が資格として必要なので、どうしても合格する必要がある。

英語が苦手なので、一人ではここから先進めそうにない。助けてほしい!ということでした。

 

お教室には現在、幼児から小学4年生までの生徒さんがいる他、中学2年生の子も一人いますが

英検対策として指導した経験値がまだ浅い私が果たしてどれだけ力になれるだろう…と思ったのが

正直なところでした。

ですが、やるからには私のような少人数制の教室でしかできないことをやってあげたい!

できるはず!と覚悟を決めて、お引き受けすることにしました。

 

レッスンを通じて私が感じた「合格のきめて」が3つあります。

1つめは、その子の「自己分析力」です。

最初に、目標を達成するためにゴールイメージを共有するところから始めました。

来年の10月までに2級に合格するには…ということで、逆算してイメージを作りました。

それから、まずは準2級の試験概要をおさえ、過去問を一通りやってみたところで、

私はそのお子さんに聞きました。

「自分としてはどこが強みでどこが弱いと感じる?次の試験までにレッスン回数が〇回だから、

限られた時間の中で、教室ではどの部分をやっていったらいいかな。」

この質問をすることで、自分自身を振り返り、彼は考えました。

レッスン回数はたった数回だとしても、やりかたさえ掴めば、自力でカバーできるところはあるはず。

一緒にやったほうがいい部分と、自分ひとりでもできることを分析していたと思います。

そこで彼自身が生み出したのが、自分でする語彙力増強の学習法でした。

 

2つめは、彼は決して英語が苦手なわけではない、ということでした。

丸暗記のようなことはいずれ許容範囲が限界を超えて脳からこぼれ落ちます。

文法や発音の「しくみ」の部分=概念を教えてあげると、じーっと考えた後、

納得し、比較的すぐに吸収し、応用ができました。

「苦手じゃないし、できると思うよ」と声掛けをしてあげたのですが、

それはただの励ましではなく、目の前の彼自身を見て本当にそう思ったので言いました。

その言葉で、彼は私が思う以上に自信が持てるということを後から知りました。

 

3つめは、落ち込んでも切り替えがとても早かったことです。

最初に書いた通り、目的が明確なので、過去問を解いて間違いだらけになっても

切り替えて間違いの原因を冷静に分析し、次に繋げることができていました。

大きな目標は「受験資格を手に入れる」ことです。英検合格はそのための

アイテムでしかないので、そこがゴールではない、ということを彼はよく理解できていました。

 

英検はコツさえ掴めば点数が取れますので、結局私がお手伝いしたのは、

具体的な文法事項を少しと、ライティングのコツを伝授したこと。

単語帳をプレゼントしたことと、面接の練習をしたことくらいです。

 

今は2級に向けて引き続き頑張っていますが、さっそく過去問を始めたところ、

レッスン開始20分くらいで準2級と違って2級に必要な自分がまだ知らない文法事項が

多くあることがすぐにわかり、

「先生!必要な文法事項の勉強からやっていきたいので、過去問はそれからにします!」

とキッパリ切り替えました。

そこから、理解しておくべき文法事項(仮定法、関係代名詞、現在完了、比較)をリストアップし、

もう一人の生徒さんと相談して優先順位を自分たちで決めて、私はその文法事項の概念から教える

ことになりました。

 

彼らを見ていて思うのは「自分から学びに向かっていく」ことができているなということです。

これは中学生の英検対策指導ですが、こんなことを他の小さい子どもたちのクラスでも起こして

いきたい!というのが、私の来年の目標です。

ワクワクします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました