Most Likely to Succeedを観て

もう8月が終わろうとしています。

HPのブログをなかなか更新できないでおりましたが

7月、8月を振り返ると、いろいろなことがありました。

そのうちの、私の中に残ったものの一つが映画『Most Likely to Succeed』上映&対話会でした。

GRASSROOTSで日々一緒に学ばせていただいいる先生が企画してくださった会で、その先生はこの映画の上映権を持っているFuture Edu Tokyoの方にコンタクトを取ってくださり、みんなで共有して意見交換をしよう!というものでした。

どんな映画なのか?と思ったかたは
映画名のリンクや、Future Edu Tokyoさんのリンクをぜひご覧ください!

この映画に出てくる、アメリカカリフォルニア州サンディエゴにある公立校
「HIGH TECH HIGH」では、生徒たちがSTEAMとPBLという方法で学んでいます。

私はこの映画から、これからの子どもたちが育っていく社会は、我々大人が育ってきたそれとは大きく違う。ならばその社会でも生きていけるようなスキルを子どもたちが自ら手に入れなければいけないんだ、ということを感じました。

AI技術が発達し、創造性を必要としない仕事は無くなってきている。AIにいわゆる中間層の仕事が取って代わられるような世の中で、まだ想像もしないような職業につくだろう子どもたちを、今まで私たちが受けてきた教育方法と同じやり方で育てようとしている、と映画は言っています。

そう聞くと、なんだか恐ろしい気すらしませんか?

「生徒だって人間なんだ」というようなことを忘れるようなカリキュラムの中で、ただひたすら点数をとり、資格試験に合格するスキルを身につけるための授業を受けに学校へ通う日々。

よい点数を取れなければ、よい評価が得られなければ、自分の将来は保証されない。

そう悟った子どもたちの、小さい頃のキラキラした目が、いつしか死んだ魚のような目に変わる瞬間。

何かを諦めたような、悟ったような瞬間。

大人に褒められるために、評価を受けるためだけに、ただ学ぶことの価値。

それをしてきて、今の私たちが得たものは何か。

高学歴の人々がすべて成功するのか。

半永久的に職を得ることができるのか。

そんな問いを投げかけてもいる映画だと思います。

 

この映画の中に、子どもをHIGH TECH HIGHに通わせている保護者の方が何人か登場します。

そのうちのお一人のお母さまがこんなことを仰っていたのが印象的でした。

「この学校には教科書がない。具体的な履修科目がない。境界線がない。

そんな学校へ子どもを通わせていて、きちんとした大学に入れるのか。とても怖い。

でも、何かが起こっているから。」

このお母さまは、「この世の中に何かが起こっているのもわかってきた」というようなことを言っていました。

そして、自分の娘がこの学校に入ってから明らかに変化していくのを間近で見ている人です。

その変化が、これからの子どもの将来に必要なものだと、目に見えないものに確信を抱いたのだと思いました。

映画では、このお嬢さんが1年間で変化していく様子がとてもよくわかります。

どこが変わっているのかを見るとき、この学校の教育方針がわかると思います。

ここまでお読みになっていただき、映画に興味を持たれた方はぜひご覧ください!

自主上映会を開催することもできるようですし、お一人で鑑賞することもできるようです。

VimeoMost Likely To Succeed をオンラインで鑑賞 | Vimeo オンデマンド

自分自身がこれからもこの社会で生きていくのに必要なことは何なのか。

私たち大人が、子どもたちにしてあげられることは何なのか。

はたまた、私が子どもたちを指導するときの今までのやり方はどうなのか?

せめて目の前の子どもたちだけでも、私がこの映画から得たもののエッセンスを分けてあげたい!

というようなことを考えるようになりました。

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