まだ英検に合格したことがないので、まずは4級に合格して弾みをつけたい!
というご希望で中学1年生の生徒さんと4級対策をしています。
過去問を宿題にしていたので答え合わせをしました。
満点に近いスコアでした。
ところが、私はモヤモヤするばかりでした。
例えば大問1の語彙問題。
宿題にしていたので答え合わせをすると、15問中全問正解でした。
「答えを入れて読んでみて。」と私が言うと
生徒さん「…。」
ん???
読めない???
私「じゃあ、文章の意味はわかるかな?」
生徒さん「・・・。」
また、大問3の並べ替え問題。
答え合わせで全問正解なので、
私「オッケー。じゃあ、それぞれの単語を入れて読んでみて。」
生徒さん「えー-!」
えー-!って何?
答えがわかったのだから、並べた語順通りに読めるはずだよね?と思って
聞いたのですが、意外な反応に驚きました。
この2つの例で私が何を伝えたいかと言いますと、
英検対策は、対策の仕方によっては実力を見誤ることがある、ということです。
上記の大問1の例のように、選択肢から一番それっぽい答えを選ぶことは誰にでもできます。
その単語の意味や発音の仕方がわかっていなくても、消去法で選べてしまうのです。
文章を正しく音読することもできないし、単語や文章全体の意味もわからない。
ここに気づかず指導者が「全問正解!できたね!すごいよ!」というのは危険です。
子どもたちが「自分は英語ができている」と勘違いしてしまいます。
文法の基礎や発音の知識が抜けたまま、5級や4級に合格することはできてしまうので
指導者である私たちは、真に理解しているかの確認を、英検対策ではない別の方法で
する必要があると思います。
このお子さんの場合は中学1年生なので、私はこれからこの子の英語の基礎の
テコ入れをして、その子がなんとか高校受験に間に合うようにレッスンをします。
皆さんは英検対策、どのようにしていますか?
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