「書いてみたい」と思うまで

 

新年度が始まって3ヶ月が経過し、

生徒さんたちの成長を感じられる瞬間が

急に増えてきました。

例えば、小学2年生になったKちゃんとの

レッスン中。

この日はもう1人の男の子がお休みだったので

時間がちょっと余りました。

そこで、ゲームを考えるのが得意なKちゃんが

「お互いに発音した単語を書こう!」と

言いました。

3文字単語だけではなく、4文字単語も書いています。

発音から単語を書くには

・真ん中の短母音の音が正しく理解できているか

・文字と音が繋がっているか

・文字が正しく書けるか

など、難しい要素が多いです。

 

Kちゃんは年中さんからお教室に通っています。

26文字の音素と文字がリンクしてきて、

ぐんと自信がついてきました。

そしてゲームをしていくと、全問正解でした!

最初、大文字で書きましたが「小文字も書ける」と言ってそのあとは全て小文字を書いていました。

 

また、小学5年生の男の子二人のクラスでは、

今視聴している動詞の過去形不規則変化の動画に

出てくる単語を書けるか?という話になり

二人並んでホワイトボードに書いてみよう!と

言って二人で書き始めました。

文字数だけヒントを出しました。わくわくした表情が印象的です。

音から推測して、ちょっと応用も利かせながら

書けた子と、

音から推測してそのままスペルを書いていった子と

それぞれでした。

音から推測してスペルを書いていくことはとても大切です。この作業を繰り返し、トライ&エラーを重ねていくことでどんどん精度が上がります。

 

ここで私がお伝えしたいのは

 

「書いてみたい」

 

という気持ちになるまでには

個人差はありますが時間がかかるということです。

 

文部科学省の学習指導要綱では、

英語に必要な技能は5つと言われています。

 

✓読む

✓聞く

✓書く

話すこと[やり取り]

話すこと[発表]

 

この中で、習得するのが難しいと思うのは

✓書く

✓話す〔やり取り〕〔発表〕

です。

理由はどなたもおわかりの通り、

アウトプットする技能だからです。

たとえ多くの語彙やフレーズを

インプットできているとしても

それを実際に使えないことには

自分のものになっていきにくいですよね。

 

なので、今回ご紹介した事例の生徒さんたちは

「書いてみたい!」という

気持ちが自分たちから湧き出たところが

素晴らしい!と感じました。

 

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私がこのお教室を始めたばかりの頃は

「読めても書けない」子たちが多かったです。

これは、私がアウトプットの機会を

設けていなかったことが大きかったと思います。

 

4技能をまんべんなくできるように

生徒さんたちを育てていきたいという

気持ちはずっと持ち続けていますが

そのためには適切な手順が必要だと

改めて感じています。

 

お教室を開設して6年が経ち、

私自身が生徒さんたちから多くを学び

今に至ります。

 

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