Baby Englishの準備に歌の練習をしていたら、久々に喉をやられました(´;ω;`)
でも、そのおかげで改めて感じたことは、英語って本当に息を強く使う言語だなぁということです。
喉が痛いので、家族と話すときはホニャホニャと口先を使いながら軽ーく息を出すだけで会話していますが、それでもなんとか通じるのが日本語。
日本語と同じように口先だけでホニャホニャは通用しないのが英語の音です。息を使って破裂音を出したり、喉の奥から出したり、口の形を大きくするので喉も伸びたり縮んだり…。
日課の英語音読をしようとして、10文読み上げるところを、1文目から「え~‼言いにくいわ~」となって苦戦しました。
長くなりましたが、THM English school講師の松尾ひろみです。
さて、今年度から小学校中学年の子どもたちに「ことばのチカラ」活動を取り入れています。
これは、Grassroots主宰の池亀葉子先生が、子どもたちへの愛から生み出した、文法の力をつけるための活動です。
私は、英語を学ぶうえで大切だと思っている3つのことがあります。(詳しくはこちら)
1. 発音
2.文法
3. ことばのチカラ
1.の発音と2.の文法は、英語を学ぶうえで必要不可欠だと思います。
ですがその2つも、3.のことばのチカラが土台になければ、せっかく学んだとしても活かせないのではないかと思います。
私たち日本人の場合は、この「ことばのチカラ」は母語である日本語で作られていきます。
私たちは日頃何かを考えるとき、小さなことでも大きな決断をするときでも、
脳みそをフル回転させて思考しますよね。
その思考をするとき、何語でやっていますか?
母語である日本語ですよね。
だったら、日本語で思考し、理解する力をつけ、自分は理解しているのだというメタ認知を
獲得することが大切なのではないでしょうか。
母語でのメタ認知ができてはじめて、英語や他の国の言語も理解していくことに繋がると
私は考えます。
そこで、私たち日本人の思考を支える日本語で、基本となる品詞(名詞・動詞・形容詞)を
まず理解し、英語の文法の基礎となる文型を学ぶという順番で、
文法のスタートを切る子どもたちを指導しています。
ある日のレッスンでは、小3のKくんが名詞について取り組んでいました。
宿題で、ノートに名詞を10個以上書いてきてねと言ってありました。まだ英語では書けませんが、
この段階では全然問題ありません。名詞を10個、思いつくままにノートに書いてきてくれました。
このパッと思いつく力が「ことばの力」ですよね。
そこから、自分のお気に入りの名詞を厳選して5個、みどりしかくのカードに書いてもらいました。
他のクラスでもこの取り組みをしていて、カードが結構たまってきたので、他にどんな名詞カードがあるか一緒に見てみると、面白いものが出てきました。中には自分と同じ名詞を書いた子もいたことを知ってなぜか喜んでいました。
次回は動詞、形容詞と同じようにやっていくのですが、それぞれ品詞ごとにカードを作って封筒に入れて、名詞・動詞・形容詞が揃ったときに、まずはSVCで遊びます。
こちらは小3,4年のクラスのようすです。
考えたこともない文章の組み合わせができるので、子どもたちは目の色を変えて驚いたり笑ったりします。夢中になって名詞と形容詞を入れ替えます。
肉isスゲェ. って(笑)
とても楽しくてあっという間にレッスンの時間が過ぎていきますが、その楽しさのなかでも、子どもたちはきちんと重要なことを学んでいます。
◆SVCの場合、Vであるbe動詞(現在形の場合)が3つしかないことを理解する
◆名詞が変わるとbe動詞が変わることを理解する
◆S=Cということを理解する
◆be動詞はイコール動詞ということを理解する
ということです。
この取り組みをコツコツとやっていくと、SVCの文型がしっかりと入っていき、Sを変えたときにbe動詞を選ぶことができ、S=Cを常に意識することができるようになります。
Sとなる名詞が英語で言えなくても、書けなくても、今はそれで大丈夫です。
大切なのは、それぞれを英語にしても、SVCの順序を崩さずに言えるようになることです。
私もできた文章を見て一緒に笑いながら、一人ひとりがきちんと理解できているかを観察しています。
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