現在、当教室の小学生クラスには、1年生から5年生のお子さまが通ってくれています。
2022年度1学期は、お教室のレッスン改革を本格的に始めてから最初の学期でした。
どの学年のお子さまでも、スタートは一緒です。
✐音素・フォニックスの導入
低学年でも高学年でも、同じ順番で指導します。
なぜなら、音を出すときの口の形、舌の位置には、音声学的に科学的なしくみがあるからです。
例えば、pとbの調音点(音が出る場所)は同じで、そこからmやwの音の調音様式に
繋がりますから、子どもたちにもこのことを面白おかしく伝えていけば、
丸暗記せずとも脳と身体とで理解ができるようになります。
この方法で覚えた音素を、発音カルテというものを使ってチェックしていきます。
今自分はどの音が出せるようになっていて、どうやってその音を出すのかを説明できる。
そこまでできるようになれば、一生忘れることがない発音を手に入れることができます。
母音の口の形を、顔の絵を使って表します。
音素を覚えたら、単語の中で音素を繋げていけるように演習を多く積んでいきます。
理想は、導入1:演習9。体感することと、頭で理解することの両方が繋がったとき、
子どもたちが初めて「できるって楽しい!」と思えます。
✐文法学習
CDを聴いてチャンク(かたまり)で文章をマネして言えるようになれば、
どんどん口から英語が出てくる という神話は信じていないので、
私の教室では、どの子にも以下のことから一緒に学んでいきます。
✔言葉には種類があり、これは幸い日本語も英語も同じなので、どんな種類があるのか、
また、よく使う品詞にはどんなものがあるのかを、日本語と英語で学んでいきます。
✔英語では、名詞一つとっても単数・複数・可算・不可算と覚えなければならないことが
あって複雑です。動詞も活用形があります。そのことを、中学生になってから丸暗記しなければ
ならないのは苦痛です。これは小学生のうちから面白おかしく、体験を通して学んでいったほうが
楽ですし、楽しいですね。
✔言葉を並べて文章にするとき、日本語と英語は同じ?違う?ということを比べさせます。
✔文の型を学びます。
1学期に学んだ文の型
・SVCの型(Cが形容詞の場合と名詞の場合)
・SVOの型
・SV+前置詞+場所の型
・肯定文・疑問文・否定文・否定疑問文
この順番で、低学年のお子さまにはゆっくりと、中・高学年のお子さまには理解度に合わせて
どんどん進めていきます。
目標は、中学校に入る前に基本的な知識を身につけて、それを運用できる(英作文できる)
ようになることです。
2学期への課題は、語彙力増強。
また、英作文や音読の時間など、演習をもっともっと増やしていきたいです。
できればその時間は、私がレッスン中ほとんどしゃべらなかった!
という時間になるといいです。
2学期もがんばっていきましょう!
口周りの筋肉を鍛える、鉛筆乗せ体操です。
オンラインと対面で繋いでのレッスンも、ご希望に応じてやっています。
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